当センターは、同和問題をはじめとする、あらゆる人権に関する問題について、県民の皆様の理解と認識を深め、その解決を図るための、人権に関する啓発・研修等の事業を行うことによって、人権尊重の社会づくりに寄与することを目的として昭和58年に設立されています。以来、長年にわたって様々な人権に関する啓発研修会の開催や講師の派遣、人権啓発フェスティバルなどの開催、さらには人権啓発の広報や人権相談などの事業を、県や市町村、関係機関や関係団体の皆様と連携し、ご協力も頂きながら実施してきています。
そうした中、県が定期的に実施されております、「人権に関する県民意識調査」の中では、人権意識の高まりも見受けられますが、一方で、本県の人権に関する実態の公表「高知県の人権について」では、児童虐待やいじめ問題、高齢者や障害者に対する人権侵害などの実態も明らかにされています。
また、最近では、性的少数者等への配慮やセクシャルハラスメント、パワーハラスメントといったハラスメントなどの人権課題もクローズアップされてきており、複雑、多様化する社会においては、こうした様々な人権課題への対応の重要性が、ますます高まってきています。
当センターでは、今後とも県や市町村、関係機関や関係団体の皆様などと連携し、ご協力も頂きながら、人権が尊重される社会づくりに向けて人権に関する啓発や研修などの取り組みを進めてまいりたいと考えていますので、どうかよろしくお願いいたします。
令和5年6月
公益財団法人高知県人権啓発センター理事長 山本 治